40代・50代で職業訓練は受けられる?|年齢の条件の確かめ方と、受講者の年代・年代別の就職率(全国の公式データ)

40代・50代の人も、全国で職業訓練を受講しています。2024年度に全国で始まった求職者支援訓練の受講者38,945人のうち、40歳以上は49.6%でした。同じ年度に始まった公共職業訓練(離職者訓練)の入校者73,371人のうち、40歳以上は58.5%です(厚生労働省の資料。公共職業訓練は速報値)。

ただし、応募できる条件はコースによって違います。たとえばポリテクセンター岐阜の「電気設備技術科(企業実習付コース)」は、訓練開始日においておおむね55歳未満の人が対象です。年齢の条件は、希望するコースの募集案内で確かめてください。

修了後の就職について、厚生労働省は公共職業訓練の年代別の就職率を公表しています。全国・全分野の数字で、一人ひとりが就職できるかを示すものではありません。2024年度に終わったコースでは、修了3か月後の就職率は50〜54歳が74.5%、55〜59歳が71.2%でした(全年齢は76.3%・速報値)。分母は、修了した人と、就職を理由に途中で退校した人の合計です。

自分が受けたいコースについては、見学会や窓口で、自分と近い年代の修了者がどんな仕事に就いたかを聞いてください。

たとえばポリテクセンター岐阜の選考では、就きたい仕事と訓練の中身が合っているか、最後まで通えるかが確かめられます。訓練中のお金や申し込める訓練は、雇用保険の状況で読むページが変わります(雇用保険の状況で読む場所)。

次にやること

  1. 探す:全国のコースは「ハロートレーニングコース情報検索」で探せます。岐阜県の人は岐阜県の募集一覧も見てください
  2. 条件を見る:気になるコースの募集案内で、「応募資格」「受講の対象となる方」の欄に年齢の条件がないかを確かめる
  3. 聞く:見学会か窓口で、「自分と近い年代の修了者が、どんな仕事に就いたか」を聞く

2026年10月15日時点の情報です。

このページの内容

年齢の条件の有無の確かめ方

国の案内のうち、このページで確かめたものには、次のように書かれています。

  • 求職者支援制度を利用する原則の要件:厚生労働省の「求職者支援制度のご案内」に載っている主な要件は、ハローワークに求職の申込みをしていること、雇用保険の被保険者や受給資格者でないこと、労働の意思と能力があること、ハローワークが職業訓練などの支援の必要を認めたこと、の4つです。この4つに年齢は入っていません。なお、基本手当(失業保険)の受給資格がある人も、ハローワークの受講指示で求職者支援訓練を受ける場合があります。窓口で確かめてください
  • ポリテクセンターの離職者訓練:高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)は、ポリテクセンターの離職者訓練について「年齢・性別・経験などは問わず、幅広い方が受講されています」と案内しています

ただし、コースごとに年齢の条件が付くことがあります。ポリテクセンター岐阜の「令和8年度 受講生募集案内」の「受講の対象となる方」(8ページ)で、年齢の条件が書かれているのは電気設備技術科(企業実習付コース)だけです。このコースは、訓練開始日においておおむね55歳未満の人が対象です。55歳前後の人は、「おおむね」の範囲に入るかを、ハローワークかセンターで確かめてください。年齢は申し込む日ではなく、訓練開始日の時点で見ます。

ほかの施設のコースは、それぞれの募集案内で確かめます。確かめる順番は次のとおりです。

  1. 受けたいコースの募集案内で、「応募資格」「受講の対象となる方」「対象者」の欄を読む
  2. 年齢の記載がなければ、「企業実習付」「○歳未満」などの注記がないかも見る
  3. 分からなければ、ハローワークの窓口か、訓練を行う施設に問い合わせる

岐阜県の人は岐阜県の募集一覧、ポリテクセンター岐阜(土岐市)への通学を考えている人は、ものづくりの職業訓練も見てください。

受講者の年代(全国の公式データ)

厚生労働省の資料から、2024年度に全国で始まったコースの受講者を年代別に抜き出しました。年代の人数は、資料の5歳刻みの人数を足したものです。割合は、各制度の受講者(入校者)全体を分母にしています。

求職者支援訓練(2024年度に始まったコース)

受講者38,945人の年代は、次のとおりです。

  • 40〜44歳:4,346人、45〜49歳:4,450人(40代の合計8,796人・22.6%)
  • 50〜54歳:4,430人、55〜59歳:3,100人(50代の合計7,530人・19.3%)
  • 60〜64歳:2,196人、65歳以上:784人(60歳以上の合計2,980人・7.7%)

40歳以上は19,306人で、受講者38,945人の49.6%です(厚生労働省「令和6年度 求職者支援訓練実績」3ページ)。

公共職業訓練(離職者訓練。2024年度に始まったコース・速報値)

入校者73,371人の年代は、次のとおりです。

  • 40〜44歳:8,371人、45〜49歳:9,242人(40代の合計17,613人・24.0%)
  • 50〜54歳:9,612人、55〜59歳:7,189人(50代の合計16,801人・22.9%)
  • 60〜64歳:6,458人、65歳以上:2,055人(60歳以上の合計8,513人・11.6%)

40歳以上は42,927人で、入校者73,371人の58.5%です(厚生労働省「ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況(詳細版)」15ページ)。この資料は速報値で、年齢が分からない人がいるため、年齢ごとの人数を足しても合計と一致しません。公共職業訓練には、都道府県の学校、ポリテクセンター、民間に委託した訓練が含まれます。

この数字を読むときの注意

  • 受講した人(入校した人)の数です。応募した人の数ではないので、年代ごとの合格のしやすさは分かりません
  • 全国の数字です。地域やコースによって、受講者の年代は大きく違います
  • 求職者支援訓練と公共職業訓練では、集計の対象が違います(求職者支援訓練は受講者、公共職業訓練は入校者)。別の制度の集計なので、足して実際の人数とすることはできません。割合の違いから、選考に通りやすいかや制度の良し悪しも判断できません

年代と就職の見方

数字を見る前に

  • 一人ひとりが就職できるかを示す数字ではありません:全国・全分野の数字です。分野・地域・コースによって差が大きく、個人の経歴や希望の条件も反映されていません。年代による差には受講した分野や経歴の違いも関係するので、この数字だけで年齢が原因とは判断できません。また、分母は修了した人と就職を理由に途中で退校した人で、入校した人全員のうち就職した割合ではありません
  • 希望の仕事に就いた割合ではありません:訓練の分野と関係のない仕事に就いた人も含みます
  • 制度どうしを比べない:公共職業訓練と求職者支援訓練では、集計の対象と数え方が違います。数え方の違いは倍率と就職率の調べ方にあります
  • 地域別・コース別の年代の就職率は、この資料にはありません

公共職業訓練(離職者訓練。2024年度に終わったコース・速報値)

厚生労働省の「ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況(詳細版)」16ページに、年齢階層別の就職率が載っています。2024年度末までに訓練を修了した人の、3か月後の就職状況です。

  • 40〜44歳:80.2%、45〜49歳:77.7%
  • 50〜54歳:74.5%、55〜59歳:71.2%
  • 60〜64歳:68.4%、65歳以上:65.5%
  • 全年齢:76.3%

資料13ページの就職率の算式では、修了した人と就職を理由に途中で退校した人の合計を分母に、修了して就職した人と就職を理由に途中で退校した人の合計を分子にしています。

求職者支援訓練

求職者支援訓練の年代別の就職率は、同じ資料の27ページに「特別集計」として載っています。算定のしかたを資料の注記から確かめられなかったため、このページでは数字を載せていません。

通い続けられるかを見学会で確かめる

自分が受けたいコースについては、見学会か窓口で次のことを聞いてください。

  • 自分と近い年代の人が、そのコースを修了しているか
  • その人たちが、どんな仕事に就いたか(職種・雇用形態)
  • 修了後も、就職の相談に乗ってもらえるか
  • 体を使う作業や実習があるか。あれば、どんな内容か

あわせて、通学にかかる時間と、訓練の時間帯に毎日通えるかを、自分の生活に当てはめて確かめておきます。

選考で聞かれやすいこと

ポリテクセンター岐阜では、筆記試験と面接で、次の4つの受講要件を満たしているかを確かめます。

  • 訓練に関連する職種への就職を希望していること
  • 受講することに熱意があること
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力があること
  • 健康状態や受講態度などから、受講・修了に支障がないこと

面接では、これまでの経験を訓練後の仕事にどう生かすか(または、なぜ別の仕事を目指すのか)と、訓練で何を身につけたいのかを、自分の言葉で説明できるようにしておいてください。体を使う作業や実習があるコースでは、毎日通えるか、健康面で支障がないかも確かめられます。

質問の例と答えの準備は、面接で聞かれることにまとめています。

分野ごとの年代の話

受講者の年代は、分野によって違います。分野ごとのくわしい数字と注意点は、各分野のページにあります。

  • 介護:2024年度の全国の求職者支援訓練で「介護・医療・福祉」分野を受けた2,853人のうち、40歳以上は2,257人(79.1%)でした(介護の職業訓練)
  • ものづくり(電気・機械・金属・建設):2024年度に全国で始まった公共職業訓練では、この4つの分野の入校者15,188人のうち、50〜59歳は3,058人でした(速報値)。ポリテクセンター岐阜のコースもこのページにあります(ものづくりの職業訓練)
  • 事務・パソコン:2024年度の全国の求職者支援訓練で「営業・販売・事務」分野を受けた10,854人のうち、40歳以上は56.5%でした(事務・パソコンの職業訓練)
  • IT・プログラミング:IT・プログラミングの職業訓練

働きながら受けられる訓練は、オンラインで受けられる職業訓練にあります。

60代の人へ

60代の受講者も、全国にいます。人数は受講者の年代に、公共職業訓練の60〜64歳・65歳以上の就職率は年代と就職の見方に載せています。

確かめておきたいことは次の2つです。

  • 年齢の条件:上で紹介したポリテクセンター岐阜の企業実習付コースのように、年齢の条件があるコースがあります。募集案内で確かめてください
  • 求職者支援訓練の就職率の数え方:求職者支援訓練が公表している就職率は、訓練が終わった日に65歳以上の人を、計算から除いています(「令和6年度 求職者支援訓練実績」2ページの注3)。65歳以上の人の就職の様子は、この公表の就職率からは読み取れません

訓練中のお金は、年齢と雇用保険の状況をハローワークに伝えて確かめてください(雇用保険の状況で読む場所)。

申し込む前に:雇用保険の状況で読む場所が変わります

ここで案内するのは、このサイトで次に読むページです。訓練や、訓練中のお金を受けられるかの判定ではありません。判定するのはハローワークです。上から順に当てはめてください。

⓪ 今すぐ就職できる状態ですか?

病気・けが・妊娠・出産・育児・介護などで今すぐ就職できない事情がある人は、そのことを先にハローワークに伝えて確かめてください(はじめての人が読む順番:すぐに就職できない人)。

① 今、働いていますか?(パート・派遣・契約社員・自営を含む)

働いている人は、離職者向けの訓練の対象になるかと、以前に辞めた仕事による基本手当(失業保険)の受給資格が残っていないかを、先にハローワークで確かめてください。在職中の人の扱いははじめての人が読む順番、働きながら受けられる訓練はオンラインで受けられる職業訓練にあります。

② 働いていない人は、基本手当(失業保険)の受給資格で分かれます

子どもを育てているひとり親の人向けには、ひとり親の職業訓練があります。

訓練に申し込めるかと、訓練中に生活費の給付を受けられるかは、別々に確かめます。希望のコースと開始日、今の仕事や雇用保険の状況をハローワークに伝えて相談してください。支給の終わりが近い人は、とくに早めに行ってください。

出典(2026年10月15日に取得・確認)

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